末席から眺める景色


ウェディングの業界に携わって10数年。


結婚式に対して感じる価値観やこだわりは

自分が年齢を重ね、

結婚、出産、独立…環境が変化する度に変わってきました。


その中でも

大きなターニングポイントの1つは、

自分が親になったことかもしれません。



新郎新婦さんが持つ結婚式のイメージを

実現してあげる事も大切ですが、

親御さんに結婚式の1日をどう過ごさせてあげるのか

2人が親御さんへどう感謝の気持ちを伝えるのか、


そこをプロデュースしてあげることこそ、

何よりもプランナーとして大切な仕事だと思います。




当日の席次を決める時に、新郎新婦さんによく聞かれることがあります。


「私たちの一番近い席に、

一番感謝の気持ちを伝えたい親に座ってほしいんだけど大丈夫ですか?」



一般的に日本では、

親御さんは末席といって新郎新婦さんから一番遠い席に座ります。


確かに海外は、2人に近しい人からメインテーブルの側に座ります。


昔は、私もそれがいいに決まってる!と思っていました。

自分が親になるまでは。




親御さんが一番後ろに座る意味はあるんだと思います。




子供がまだ小さい頃は、

親と子供は常に一緒。


側から離れられないし

親も子供の事はすべて分かってる、と思って接しています。



成長とともに少しずつ自分の手から離れ

自分の意思で、

友達と遊びにいったり、買い物したり、出かけたり。。

親が知らない空白の時間が、多くなります。



人に迷惑をかけてないか、

人に愛情注いであげれているか、

愛情をもらっているか、

嫌な思いをしていないか

ちゃんと働いているか、


常に心配しています。



そして当日

親は結婚式当日に末席から、色んな景色を見ます。


友達や職場の人からどんな言葉をかけられているか、

皆がどんな表情でお祝いに来てくれているか


そんな景色を見て、親は

子供が自分の手を離れてからの時間を想像し、

空白を埋めていき、

子育ての答え合わせをする。

そして、色んな感情が湧き出てくる。



末席から景色を眺める時間は

そんな気持ちになれる大切な時間だと、

今は思います。



結婚式の当日

親御さんが小さい頃の写真を持ってきて、

嬉しそうにお話ししてくれたり、

ゲストの誰よりも2人の近くで写真を撮ったり、

はしゃいで楽しんでくれたり...


そんな時間を共有できることに、いつも幸せを感じています。


私がプランナーを続けている原点は、

こういう風景にあるんだろうと、、

歳を重ねるたびにそんな事を思います。


そしてそんなことを思う度、はぁ~歳とったな~なんて思います。(笑)